しゃも寅の井戸(しゃもとらのいど)は、北海道釧路市浦見の住宅街一角にある自然湧水している自噴井戸。かつては飲料水や酒の良質な醸造用水にも利用され、付近には「料亭しゃも寅」があり石川啄木も訪れていました。井戸水は現在も自然に湧き出ていますが、現在は飲用できません。手づくり郷土賞受賞。
しゃも寅の井戸の由来
しゃも寅の井戸の由来
幣舞町から浦見、米町にかけてところどころに自噴する地下水は、先住民の生活にはかけがいのない生命の源泉であった。
江戸時代の和人来住以後も人びとの飲料やクスリ地酒として知られた酒の良質な醸造用水として利用されていた。
特にこの井戸水は清冷美味であったため大切に使われ、明治四十年ごろこの付近にあり弦歌紅燈で賑わった料亭しゃも寅の名に因み「しゃも寅の井戸」と呼ばれてきた。
明治四十一年(1908年)釧路新聞記者として赴任した石川啄木が料亭しゃも寅の芸妓小奴と交情を深めたことから、市民は滾々と湧きつづけるこの井戸水に啄木の小奴へのつきぬ想いをみ、愛着を深めている。
また詩人深尾須磨子が美味良質であるこの名泉の水を賞し、掬う柄杓には折柄ふり仰いだ北斗七星(柄杓型)こそがふさわしいとし”天に北斗、地にしゃも寅の水”と謡った豊かな詩情が、この井戸の声価を一段と高めた。
釧路市
しゃも寅の井戸
しゃも寅通からのしゃも寅の井戸。木製のあずまや。
浦見城山通からのしゃも寅の井戸。
こちらが「しゃも寅の井戸」。水脈は地下数百メートルの岩盤の割れ目と言われています。
しゃも寅の井戸の湧水口。冬も凍ることなく、年間を通して水が湧き出ています。
パイプからは水は出ていませんが、横からは水が湧き出ています。
「この井戸水は飲料水に適しておりません。決して飲まないで下さい。」の文字。
手づくり郷土賞の銘板。
水神の碑。
「くしろはなしのぶ」転落防止柵
概要
名称 | しゃもとらのいど しゃも寅の井戸 |
住所 | ほっかいどう くしろし うらみ 北海道釧路市浦見8丁目2 |
電話番号 | – |
URL | – |
SNS | – |
営業時間 | – |
定休日・休館日 | – |
駐車場 | なし |
交通アクセス・最寄り駅 | 【自動車】 しゃも寅通(しやも寅通)沿い JR「釧路駅」より車で10分(2.4km) 【列車】 JR「釧路駅」より徒歩31分(2.1km) 釧路市生涯学習センターまなぼっと幣舞より徒歩10分(850m) 釧路フィッシャーマンズワーフMOOより徒歩20分(1.5km) 米町公園・米町展望台より徒歩7分(500m) 【バス】 くしろバス「しゃも寅通」バス停留所 くしろバス「休み坂」バス停留所 |
備考 | – |
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