幸福駅(こうふくえき)は、廃線まで活躍した2両のディーゼル車両を自由見学できる他、除雪車の展示、プラットホーム、駅舎、幸福の鐘など、鉄道ファンに人気がある旧国鉄・広尾線の愛国から幸福行きでお馴染みの鉄道公園です。
幸福交通公園内では、「愛国から幸福ゆき」の記念切符を販売している他、4月末~9月末には幸福駅ハッピーセレモニーが行われている愛国駅と一緒に訪れたい観光スポットです。
帯広市にあるこの「幸福駅」と「愛国駅」は、「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズで有名な人気の観光スポットです。尚、幸福駅と愛国駅は車で15分ほどの場所にあるので、是非どちらとも足を運んでみましょう。
家族連れや鉄道ファンが集まる幸福交通公園
幸福駅は、1929年(昭和4年)の広尾線開通から27年後の1956年(昭和31年)に開駅されました。広尾線の開通は、十勝南部の開拓を急速に進め、多大な功績を残しました。また、テレビで全国に紹介されてからは、「幸福ゆき」の切符に人気が出始め、愛国駅とともに「愛国・幸福ブーム」を呼ぶなど数々の思い出を残してきました。1987年(昭和62年)には、国鉄再建策の中で広尾線が廃止となり、幸福駅の歴史も閉じられましたが、夢とロマンに溢れるこの幸福の地を伝えていくために交通公園が造成されました。
「幸福交通公園」へと看板も入れ替わりました。
幸福駅についての案内看板。
幸福駅・駅舎
幸福駅の駅舎です。自由に出入りできます。駅員の顔出し看板もあります。夜になるとライトアップされます。
駅舎の中には天井・壁問わず訪れた人の無数の願い事があります。海外の方も多いですね。
駅舎内の案内。窓や扉に張られた切符は移動してくれるんですね。
幸福駅の裏側から。
よく見るとふりがながふられています。
壁に張られた切符には沢山の思いや願い。
切符が駅舎外側にもびっしりと貼られています。
幸福の鐘
幸福駅の駅舎を通り抜けるとすぐに幸福の鐘があります。
鐘をズーム。鳴らすと幸福駅全体に鳴り響きます。駅舎をはじめ、この鐘の下で写真を撮る人が多いです。
幸福の鐘の横にある看板。「帯広周辺観光マップ」、「幸福駅は恋人の聖地」、「愛の国から幸福へ」の3種類です。幸福駅周辺には、帯広周辺をはじめ十勝管内に見どころが沢山あります。
幸福駅プラットホーム
幸福駅プラットホームには、ディーゼル車2両と除雪車1両が線路上にあります。ディーゼル車2両は見学自由です。是非、入ってみましょう。
線路。
ホームにある幸福駅の駅名標。
駅名標の下にはベンチもあり、座って指差して撮る方が多い。
幸福駅の案内。結構前に建てられたもののようです。1956年(昭和31年)11月1日に開駅された幸福駅。この地方はもと「幸震」といってたが福井県からの移住者(明治29年入植)が多いので上の字を1字ずつとって「幸福」としたといわれ、また将来の幸福を願う意味もあって定められた部落名をそのまま駅名としたものです。最近、「幸福ゆき」の切符がブームを呼んでおりますが、それがこの駅です。
キハ22形キハ22 221
線路上には、旧国鉄・広尾線として帯広と広尾間を走り続けたディーゼル車「国鉄キハ22形キハ22 221」があります。
車両の出入口。
乗務員室の文字盤。
操縦席。
対面式の座席。実際に座れます。
天井にある扇風機。
特急のパネル。
1986年6月1日~1987年2月1日まで実際に発売されていた「観光旅行記念きっぷ」です。国鉄縁起きっぷNo.1となった愛国から幸福ゆきの切符です。
非常灯。横にあるのは非常時のドアコックかな。
扉は開きません。取手が落ちそう。
タバコの吸殻入れ。
年季を感じさせますね。
キハ22形キハ22 238
キハ22形キハ22 238は、展示車両になっています。開放時間は8:00~18:00。
車両の出入口部分。
車体の色も単一色。
操縦席。
愛国小学校と大正小学校の防犯標語が出入口部分に掲示されています。
車両の中はこんな感じ。車両の座席はありません。
扇風機は当時のまま。
幸福ノートがありました。
幸福駅で結婚式を挙げた2人の名前と挙式日を刻んだメモリアルプレート。この展示車両「メモリアルトレイン」で大切に保管されます。記念日に訪れるのもいいですね。
除雪車
除雪車です。こちらは中には入れません。
3両がこんな感じで並んでいます。
写真撮影スポット
売店前(幸福駅民芸センター)にある幸福駅の駅名標。2人用の椅子があります。売店前以外に、広場にもあります。
「愛国から幸福ゆき」の切符看板を持つことができます。
駐車場脇にある幸福駅の駅名標ベンチ。
幸福駅のウェルカムモニュメント。駐車場すぐにあります。2014年6月に帯広平原ライオンズクラブから寄贈。
myとかち推進会議の写真ギャラリースポット。
幸福駅売店(駐車場側)
駐車場側の幸福駅売店前。
幸福駅切符をはじめ、幸福駅関連グッズを沢山販売しています。
売店横にある幸福駅記念スタンプ。スタンプ帳は100円で販売もしています。スタンプ帳が置いてあるので、欲しい場合は、100円玉を横のケースに入れます。
幸福駅民芸センター(幸福おじさんの店)
幸福駅民芸センターは、25年以上年中無休で運営しており、通称「幸福おじさんの店」で親しまれています。ただ、私が訪れた日は開いていませんでした。最近は休みの日もあるようです。
幸福駅願いごと館
無料で入場できる幸福駅願いごと館は、幸福駅に訪れた際に願い事を書き残す事ができます。不定休です。
館内には幸福の鐘が設置されていて、5種類あるお札を購入して鐘を鳴らし、願い事の成就を祈願できます。
幸福駅の幸せCAFE幸福村
幸福駅の幸せCAFE幸福村では、十勝幸福珈琲をはじめ、十勝の食材をふんだんに取り入れたフードメニューの提供しています。
幸福駅ガーデン
プラットホーム降りてすぐに広がる幸福駅ガーデン。観光スポットとして人気が高まり整備されました。
色鮮やかです。
幸福駅ガーデンは毎日清掃されているようでいつも綺麗です。
幸福駅ハッピーセレモニー
幸福駅では、4月下旬〜11月上旬の間、ウェディング体験をしながら素敵な思い出づくりができるイベント「幸福駅ハッピーセレモニー」を行っています。2人1組5,290円で、レンタル衣装(ドレス&タキシード)は無料レンタルです。参加資格はなく、恋人、夫婦、友人など、大切な2人であればどなたでも可能です。挙式をはじめ、旅の思い出、結婚◯◯記念などに。所要時間は30分程度です。問い合わせは、帯広観光コンベンション協会(0155-67-6611)まで。
周辺施設・設備
幸福駅への国道236号(広尾国道)の左折地点。左折後、幸福簡易郵便局が見えてきます。
幸福簡易郵便局。
幸福駅から愛国駅までは12kmほど。
十勝バス「幸福駅」バス停留所。
幸福駅の無料駐車場。
奥には観光バスなどが停車する駐車場があります。
バリアフリー対応の男女別トイレ。
バリアフリートイレ内にあるおむつ替えシート。
自動販売機。
プラットホーム下にある手洗い場・水飲み場。
帯広駅の幸福駅
JR帯広駅内には、観光案内所を兼ねたミニサイズの幸福駅があります。
JR帯広駅エスタ東館2階のとかち物産センターにある幸福駅。
十勝の豆アート。
幸福駅概要
名称 | こうふくえき 幸福駅 |
住所 | ほっかいどう おびひろし こうふくちょう 北海道帯広市幸福町東1線161 |
電話番号 | 0155-22-8600(帯広観光コンベンション協会) |
URL | 幸福駅 |
SNS | – |
営業時間 | 幸福駅売店 7:00~18:00 ※冬期間中は天候により営業時間短縮または定休になることがあります。 |
定休日・休館日 | – |
駐車場 | あり(無料) |
交通アクセス・最寄り駅 | 【自動車】 愛国駅(愛国交通記念館)より車で15分(11.9km) 帯広・広尾自動車道「幸福IC」すぐ JR「帯広駅」より車で29分(23.1km) とかち帯広空港より車で9分(6.3km) 幸福神社より車で2分(1.3km) 【列車】 JR「帯広駅」 【バス】 十勝バス「広尾」行きに乗車、「幸福」下車徒歩5分 十勝バス「幸福駅」停留所 |
料金 | 無料 |
備考 | – |
地図
※掲載情報は最新の情報と異なる場合がございます。必ず事前に公式情報をまたは現地へご確認の上ご利用下さい。