SAPICA(サピカ)とは、札幌圏内の地下鉄(札幌市市営地下鉄)・バス・市電で利用でき乗車運賃の10%がSAPICAポイントが貯まる交通系ICカード乗車券です。SAPICAのロゴマークがある店舗、自動販売機などで電子マネーとして利用できます。札幌市内のセイコーマートでは、支払いで0.5%相当(200円につき1 ポイント)のSAPICAポイントが貯まります。
SAPICAの名前の由来は、「サッと取り出して、ピッと利用できるSapporo(さっぽろ)のICカード」から名付けられています。
SAPICAの特徴・サービス
カード読み取り部にタッチするだけ。
改札機や運賃箱で運賃を自動的に精算。定期券の乗り越し料金も、事前にチャージ(入金)しておけば、タッチするだけでご利用いただけます。
地下鉄・バス・市電でポイントが貯まる。
地下鉄・バス・市電で、SAPICA利用金額の10%が「SAPICAポイント」として貯まります。面倒な手続きが必要ないのも特徴。
コンビニや店舗でも使える便利な電子マネー。
SAPICA電子マネーサービスは、地下鉄・バス・市電の乗車だけでなく、小銭いらずの電子マネーとしてSAPICAのロゴマークのある店舗や自動販売機などで利用できるのも特徴のひとつです。また、札幌市内のセイコーマートでは、SAPICAの支払いで0.5%相当(200円につき1 ポイント)のSAPICAポイントが貯まります。
SAPICA支払い時のセイコーマートのレシート。368円の会計をすると200円につき、1SAPICAポイントが貯まっている事が分かります。
貯まったポイントで地下鉄などに乗車OK。
地下鉄・バス・市電の降車時にお支払いする運賃以上のポイントが貯まっている場合は、ポイントから自動的に運賃を引きます。SAPICA残ポイントが運賃以上ある場合は、自動的にポイントが利用されます。ちなみに、電子マネーでの支払いに利用できません。
便利なSAPICAのオートチャージ機能。
SAPICAのオートチャージサービスは、地下鉄の改札機やバス・市電の運賃箱のカード読み取り部にタッチしたとき自動的にチャージ(入金)される便利な機能です。チャージ金額はクレジットカードからの支払いとなります。オートチャージサービスは、別途申込が必要です。
オートチャージサービスの申込書。
紛失しても再発行が可能。
記名SAPICA・SAPICA定期券は、万一紛失しても再発行することができます。紛失再発行のお申し込み手続き後、カード残額とポイント、定期券を移行した新しいカードをお渡しします。尚、無記名SAPICAは再発行できません。
SAPICAのカードの種類
- 無記名SAPICA
誰でも利用できるSAPICA。
- 記名SAPICA
記名人のみが利用できるSAPICA。
- SAPICA定期券
定期券機能のみのSAPICA。チャージして、記名SAPICAとしても利用可能。 - 福祉割引SAPICA
身体障害者手帳・療育手帳をお持ちの方およびその第1種の介護人の方が利用する際、自動的に割引が適用になるSAPICA。 - クレジットカード一体型SAPICA
クレジットカードなどとSAPICAが1枚になったクレジットカード一体型SAPICA。北洋銀行が発行するclover SAPICAがあります。
SAPICAの購入方法・販売場所
- SAPICA発売機能がある券売機
- 定期券発売所
- バス営業所
- ターミナル窓口
SAPICAは、地下鉄駅のSAPICA発売機能がある券売機や定期券発売所、バス営業所・ターミナル窓口などで購入できます。発売額は大人用、こども用ともに2,000円で、デポジット(預かり金)500円が含まれています。この時点でのSAPICAカード残額(利用可能金額)は1,500円となります。
デポジットは解約(払戻し)時に返金されます。
SAPICAポイントの貯め方
地下鉄やバス・市電で利用して貯まる。
地下鉄の改札機や券売機、バス・市電でSAPICAを使うと、運賃の10%がSAPICAポイントとして自動的に貯まります。
きっぷ購入や精算すると貯まる。
カード残額を利用して、きっぷを購入または乗り越した切符などを精算する際に利用金額の10%がSAPICAポイントとして貯まります。
電子マネーを利用すると貯まる。
札幌市内のセイコーマートでは、レジの支払い金額の0.5%相当(200円につき1ポイント)がSAPICAポイントが貯まります。尚、1ポイント未満の端数は切り捨てです。
SAPICAで地下鉄への乗り方・降り方・使い方
地下鉄のスムーズな乗り降りに活躍するSAPICASAPICAは切符と違い改札機の投入口に入れるのではなく、改札機にある専用のカード読み取り部にSAPICAをタッチするだけで改札機を通過できます。
- 改札機にSAPICAタッチして改札内に入る。
SAPICA対応の改札機のカード読み取り部にSAPICAをタッチします。「その際、改札機のディスプレイにカード残額、SAPICAポイントなどが表示されます。 - 地下鉄を降車して改札機にSAPICAをタッチして改札外に出る。
乗車時と同様SAPICA対応の改札機のカード読み取り部にSAPICAをタッチします。その際、改札機のディスプレイにカード残額、SAPICAポイントなどが表示されます。SAPICAのカード残額不足、入出場がエラーなどの際は、「ピー」という音が鳴り、改札機のゲートが開かず通過できません。
注意事項
- カード残額不足で改札機を通過できない場合は、改札機手前にある精算機や入金専用機などでチャージ、または精算機で不足額を現金で支払います。
SAPICA対応精算機
SAPICA入金専用機
- 地下鉄駅によっては、切符のみの改札機(SAPICAタッチ部分がない)があるので注意しましょう。
- カードはかざすだけでは読み取れない場合があり、その際は「ピピピピピ」と音が鳴りますゲートが開きませんので読み取り部中央に確実にタッチしましょう。
SAPICAでバスや市電への乗り方と降り方とその使い方
SAPICAは、地下鉄以外にもバス・市電で利用できます。乗車時と降車時にカード読み取り部にタッチします。
SAPICAでバスに乗る
- 乗車時
バス乗降口にあるカード読み取り部にSAPICAをタッチ。「ピッ」とう音が鳴り、カード残額が表示されます。この際、整理券を取る必要はありません。札幌市内のバスは、「中乗り前降り」と「前乗り前降り」がありますが、「前乗り前降り」の場合は、乗車用と降車用それぞれの読み取り機があるので注意しましょう。 - 降車時
運賃箱上部の読み取り部にSAPICAをタッチ。「ピピッ」と音が鳴り、SAPICAカード残額から運賃を自動的に精算し、運賃とカード残額などが表示されます。
SAPICAで市電に乗る
札幌の市電は、区間に関わらず大人170円、小人90円と一律です。そのため、降車時のみSAPICAをタッチします。
- 乗車時
特にSAPICAをタッチする必要はありません。そのまま市電に乗車します。 - 降車時
運賃箱上部の読み取り部にSAPICAをタッチ。「ピピッ」と音が鳴り、SAPICAカード残額から運賃を自動的に精算し、運賃とカード残額などが表示されます。
注意事項
- 乗車時にのタッチ時間が短い場合、乗車時にカードタッチを忘れた場合、前回利用時に降車が正しく行われていない時など、降車口のディスプレイ、または改札口に異常を示す画面が表示された場合は降車することができませんので乗務員に申し出ましょう。
- SAPICA残額不足の際は、現金清算、もしくは車内でSAPICAにチャージして清算となります。
SAPICAの利用可能エリア
札幌市営地下鉄
- 南北線
- 東西線
- 東豊線
札幌市電
北海道中央バス
- 札幌市内全路線
- 札幌市内を含む郊外路線(石狩、千歳、江別)
- 札幌近郊の郊外路線(北広島、江別、千歳)
- 高速バス(小樽、余市、岩内、積丹、ニセコ、苫小牧、室蘭、岩見沢、三笠、美唄、栗山、夕張、新千歳空港連絡バス)
- 高速バス(滝川、新十津川、留萌、富良野)
- 小樽市内全路線および小樽近郊の郊外路線
ジェイ・アール北海道バス
- 札幌市内全路線
- 札幌市内を含む郊外路線(小樽、江別、北広島、長沼、南幌)
- 高速バス(小樽)
じょうてつ
- 札幌市内全路線
SAPICAへのチャージ方法(入金)
SAPICAへのチャージは地下鉄駅の券売機、精算機、入金専用機、バス・市電車内、札幌市内のセイコーマートなど。
地下鉄入場時
- 券売機
- 入金専用機
- 定期券発売所
地下鉄退場時
- 精算機
- 入金専用機
バス・市電
- バス営業所
- ターミナル窓口
- 運賃箱
その他
- 札幌市内のセイコーマート
SAPICAの表裏
SAPICAを乗降車する場合や店頭での支払い時に表裏は関係なくタッチできます。
SAPICAへのチャージ可能金額
地下鉄駅・バス営業所
1,000円単位で最高20,000円まで。
バス・市電車内
カード残額が10,000円以下の場合、1回1,000円単位で。
記名SAPICAなら図書館で貸出券として利用可能
札幌市内の図書館・図書室・図書館カウンターで手続きをすると、記名SAPICAが貸出券として使えます。図書館カウンターで本などを借りる時や館内にある蔵書検索機でログインする時もカードリーダーにタッチするだけです。
SAPICAの利用履歴
SAPICAポイントの利用履歴や残額は、履歴表示・印字機能がある地下鉄駅の券売機やバス営業所・ターミナル窓口で確認することができます。
- 券売機などで利用履歴の表示・印字
- SFCard Viewer 2で履歴を確認
SAPICAを紛失した場合の手続き方法
記名SAPICA・SAPICA定期券
- 地下鉄駅窓口・定期券発売所、バス営業所・ターミナル窓口などにて、紛失再発行のお申し込み。
- 紛失再発行整理票に記載された窓口にて、新しいSAPICAの再発行手続き。
- 手続き完了。
クレジットカード一体型SAPICA
- 提携事業者(銀行など)へ連絡
- 地下鉄駅窓口・定期券発売所、バス営業所・ターミナル窓口などにて、紛失再発行の申込。
- 提携事業者(銀行など)から新しい一体型SAPICAが到着。
- 紛失再発行整理票に記載された窓口にて、新しい一体型SAPICAの再発行手続き。
- 手続き完了。
SAPICAが認識されなくなった場合
SAPICAが何らかの影響で改札機などで認識されなくなった際には、再発行が必要となります。地下鉄窓口にて手続きが必要です。窓口にて、「障害察発行整理票」を受け取り、翌日以降に受け取ることができます。受け取り時に整理票のカード受け取り署名に記入してサピカを受け取ります。
SAPICAを利用するなら必読の「SAPICAご利用案内」
「SAPICAご利用案内」は札幌市営地下鉄などで配布しています。インターネットからは、SAPICA公式サイトの「SAPICA|ご利用案内」でも閲覧可能です。
SAPICAの発行元
札幌市交通局、ジェイ・アール北海道バス、じょうてつ、北海道中央バスで構成された札幌ICカード協議会が事業主体となり、札幌総合情報センターが発行するICカードです。
SAPICAの地下鉄内ポスターと案内
SAPICAの流れ
SAPICAのポイントサービスの案内ポスター
SAPICAと他ICカード乗車券の注意事項
SAPICAをはじめ、ICカードの地下鉄での使い方。
SAPICA関連サイト
SAPICA公式
北海道中央バスSAPICA利用ガイド
https://www.chuo-bus.co.jp/support/sapica/
clover SAPICA(北洋銀行)
https://www.hokuyobank.co.jp/clover/sp/summary/sapica.html
問い合わせ先
SAPICAコールセンター
TEL:011-210-3156
受付時間 9:00~20:00(年中無休)