電線の上に止まるカラスやハトなどの鳥類による糞害、早朝のカーカーといった電線の上に止まるカラスの鳴き声といった「鳥害」。そのまますぐに飛び去ってくれればいいのですが、周辺のゴミ問題なども加わり決まった電柱・電線へ寄りつくことが多い傾向にあります。気になりだしたら深刻になる鳥害の悩み。。。北海道電力の所有電線(所有柱)の場合、電線上への防鳥ライン(防鳥糸)や、電柱へカラスの営巣を防止するプロペラ(風車式)といった電線用鳥害防止器を設置する「鳥害による防鳥対策工事」を無料工事をしてくれます。
鳥害による防鳥対策の依頼と工事(北海道電力の場合)
依頼から工事までの流れ
鳥害で悩んでいた時間を考えるとあっという間に終わります。しかも、無料です。
- 電柱番号札の事前確認
- 北海道電力へ電話依頼(賃貸の場合は不動産会社に事前連絡した方が無難)
- 工事担当者から鳥害対策が必要な電柱・電線の場所といった確認電話
- 工事担当者による現地確認(立ち会い不要)
- 工事実施日の電話連絡
- 北海道電力による鳥害対策工事(立ち会い不要)
といった具合です。北海道電力へ電話すると、コールセンターのオペレーターの方は慣れた様子で対応して下さいました。工事にあたり特に用意するものもなく、工事は立ち会いも不要で全て電話連絡だけで済みました。依頼から鳥害工事まで数日で済みました。
依頼前に確認・準備しておくこと
鳥害対策してもらいたい住所・番地
基本的には電柱には住所という概念がありませんので、電柱番号札を事前に確認しましょう。ただ、依頼する方の住所・氏名・電話番号を伝達する必要はあります。
マンションやアパートなどで賃貸という場合は、事前に管理会社または大家に連絡しましょう。北電へ代わりに依頼してくれる場合もありますが、北海道電力へ直接連絡して下さいという場合もあります。また、管理会社が北海道電力へ依頼した場合でも、鳥害状況や工事実施日の決定などは依頼者と北海道電力との間で必要となります。
鳥害対策の実施時には基本的に立ち会いは不要ですが、鳥害対策工事に電線が駐車場をまたぐ場合があるので車の移動が必要な場合が稀にあるそうです。協力できることは協力しましょう。逆に車などを事前に移動しておくと、工事担当者による電線の鳥害対策の実施がしやすく(防鳥ラインを張る長さなど)なります。
鳥害対策してもらいたい電線
カラスやハトなどの鳥類は電柱に止まるのではなく電線に止まります。いつもこの電線に止まるというのはあると思うのですが、基本的に電柱付近にある電線を鳥害対策の実施してくれます。特に電柱の場所が角地などの場合は、道路をまたいで複数方向に電線が伸びているのでそれも念の為に伝えておくと良いでしょう。
ただ、鳥害対策をしてくれる工事担当者はプロなので基本的に電柱につながっている電線、また依頼者の住宅周辺を実施してくれます。
鳥害対策してくれる電線は北海道電力の所有電線(管轄電線)のみとなります。NTTの電話線は別途にNTT東日本、CATV(ケーブルテレビ)ならCATV会社へといったように電線ごとに各社依頼する必要があります。
ただ、後述させていただきますが、電力会社1社だけ鳥害対策工事やってもらうだけでも、鳥にとっては効果があります。
北海道電力電柱番号札(12桁)
電柱には必ず「北電」と表記のある白色の「電柱番号札」があります。電柱の上の方にあります。
- 「画」
- 「区」
- 「図」
- 「番」
- 「の」
- 「号」
といった具合に上から2桁ずつ、計12桁が電柱番号となります。
尚、号の刻印下にある「xx xx」の3桁または4桁の番号は、電柱を建てた年月を西暦下2桁と月で表示しています。
その下にある番号は「施工工事会社」の番号表示となります。
「電柱番号札」を事前に確認しておくと非常にスムーズです。
尚、NTT所有柱のNTT電柱番号札は黄色の場合が多いようです。
鳥害による被害状況の把握
写真などは提出する必要はありませんので特になくてもOKです。ただ、写真があった方が電話で工事担当者へ、どんな具合または頻度で鳥害があるのかを説明しやすいです。
鳥害対策工事当日
北海道電力による鳥害対策工事は数時間で済みます。北海道電力の工事車両が到着して、電柱に沿って張り巡らされている電線に防鳥ライン(防鳥糸)による電線用鳥害防止器の鳥害対策を実施でした。
架空電線に透明な防鳥ライン。
想定していたより長い距離・範囲をしていただきました。
北海道電力に鳥害対策をしてもらった結果と感想
良かった、依頼してとにかく良かった。
というのが感想です。電柱には北海道電力、いわゆる電力会社の電線以外にNTTといった電話会社などの複数の電線がありますので、全て実施してもらうにはそれぞれに依頼する必要があります。北海道電力で鳥害対策を実施してくれるのは北海道電力の電線のみです。
電話会社などの電線にも鳥害対策は必要かなとは思いましたが、工事実施後数日を様子見することに。北海道電力が実施してくれた鳥害対策はプロでした。鳥には見えづらい「防鳥ライン」といった電線用鳥害防止器には効果があるようで、数日するとすっかりカラスやハトは寄り付かなくなりました。ただ、NTTなどの他社電線に止まるようでしたら、改めて依頼してみようと思います。
尚、ベランダなどで休憩する鳥には、ホームセンターで販売されている防鳥糸がオススメです。糸の張り方を効果的に施工すると、ベランダに寄りつかなくなります。
本当にありがとうございました。