札幌市民防災センターは、30m級・全長9950mmのはしご車の乗車体験をはじめ、地震体験コーナー、暴風体験コーナー、消火体験コーナー、救急体験、煙避難体験といった各種災害の模擬体験を通して防火・防災に関する知識や災害時の行動を勉強できる2003年オープンの無料学習施設です。
札幌市民防災センター1階
インフォメーションコーナー
入口すぐに職員が常駐している受付カウンターがあります。電光掲示板とモニターで防火・防災に関する情報を調べることができます。
消防の活動服を自由に着る事ができます。
防災や消防に関するパンフレットがあります。自由に持ち帰る事ができます。
札幌想定地震パネル展。札幌市内で震度7の直下型地震の可能性のパネルや札幌の地震想定被害など。
札幌市消防局を紹介するビデオも放映しています。
顔出しパネルもあります。
はしご車に乗ってみよう
札幌市民防災センターにあるはしご車は、2002年末まで実際に使用されていたものです。
高い建物の火事を消したり、人を助けるはしご車がこんなに間近に。30m級のはしご車のスペックは、全長9,950mm、全幅2,490mm、全高3,600mm、重量18,355kgです。赤色警報灯、はしご操作部、リフター、はしご照明灯、風速計、資機材収納ボックス、アウトリガージャッキ、バスケットなどはしご車の車両を隅から隅まで見ることができます。
はしご車は実際に使用されていたので運転席に実際に座ると、もう完全に消防士気分です。
はしご車運転席には沢山のスイッチや無線があります。サイレンを鳴らしたり、無線交信を聞くことができます。
はしご車の運転席後方の隊員席には、消防道具が沢山あります。
はしご操作部。横には、はしご操作の案内板もあります。
はしご操作部分からはしご車前方の眺め。高さはありますが、子供はそんなに怖がらない感じ。
1階部分は、はしご車があるので天井は吹き抜けです。
地震体験コーナー
地震体験コーナーでは、2011年3月11日に発生した東日本大震災をはじめ、高層の建物で起きる長周期地震動のほか、札幌想定地震や子ども向け地震といったオリジナルの地震体験ができます。職員が常駐しているので、地震が起きた際の説明や案内をしてくれます。
地震体験コーナーは実際の住居を想定して体験できます。
実際に、地震が起きると指示に従って、ストーブやガスコンロの火を消し、ブレーカーを落とします。
地震体験コーナーの外には、実際に体験している方の状況もモニターで確認できます。
地震体験は、こども向け地震(震度3)をはじめ、北海道南西沖地震(震度5)、東日本大震災長周期地震動(震度5)、スマトラ島沖地震(震度6)、関東大震災(震度7)、阪神淡路大震災(震度7)、東日本大震災(震度7)、札幌想定地震(地震7)の8種類を体験できます。また、幼児、幼児+保護者、小学生(低学年)、小学生(高学年)、小学生+保護者と利用対象が分かれています。
最大震度の表記パネル。地震の揺れとともに、停電状態になったり、窓の外の風景が変化しまするなどの演出が大人でも緊張感が高まり、災害の恐怖を実感できます。
仮想番組が放映されているテレビには緊急地震速報が流れます。地震体験終了後には、地震の特長や対策方法などの説明が流れます。
スマートフォンには緊急地震速報が流れます。
暴風体験コーナー
2013年3月11日に新設された暴風体験コーナーでは、3Dメガネをかけて、迫力の3D映像と風速(10m、20m、30mから選択)の組み合わせにより、災害現場にいるかのような臨場感を体験できます。全国初のこの体験コーナーでは、暴風災害の危険性や対処方法を勉強できます。風速は、体験する方の年齢や身長などにより制限があります。
暴風体験コーナーの外から、実際の風速(m/s)が表示され体験状況を見ることができます。
消火体験コーナー
消化体験コーナーでは、係員の指導のもと、前方のスクリーンに映し出された火災映像に対して、実際に消火器を使用して消火体験ができます。
5種類の消火器。
災害バーチャル体験コーナー
災害バーチャル体験コーナーでは、津波災害、土砂災害、都市型水害の3つの映像コンテンツ(各7分)を大画面で3D映像と光や風によるリアルな演出で体験できます。
シアター内。
座席。映画館のような感じです。
幼児向け2D映画(10分)のおはしもレンジャーも。
救急体験コーナー
小学4年生以上を対象(小学4年生未満は見学)とした救急体験コーナー。体験は、心肺蘇生をやってみよう(3分40秒)、AEDを使ってみよう(3分40秒)、赤ちゃんの命を救う(1分5秒)の3種類。ダイジェスト版で心肺蘇生とAEDで命をつなぐ(4分10秒)もあります。ウエットティッシュもあります。
テレビ映像の解説があるので安心です。
訓練用の人形を使い心肺蘇生や骨折時の応急処置を体験できます。
煙避難体験コーナー
煙避難体験コーナーでは、煙の性質をはじめ、煙から逃げるとき、避難するときの心得、日頃の心得を勉強できます。煙を充満させた2階建ての建物内で、実際に煙の中からの避難行動を体験できます。
防災図書コーナー・学習コーナー
防災に関する絵本が沢山。
手作りの防災パズル。
タッチメガホンとキャリダン。
地震発生のメカニズム。
防災センター掲示板。防災に関する新聞記事。
気象災害への備え
東日本大震災の新聞記事
東日本大震災のスクラップ記事
札幌土砂災害避難地図(ハザードマップ)
札幌市の地震防災マップ、洪水ハザードマップ、中小河川洪水ハザードマップの3種類があり無料で持ち帰る事ができます。
札幌市民防災センター2階
防災シティ札幌
模型のヘリコプターを操縦して、札幌市の上空を飛ばす事ができます。
札幌市の街並みが模型化されています。赤いヘリコプターを操縦できます。
モニターでヘリコプターに搭載した小型カメラの映像を見ることができます。
札幌市の地域防災計画
消防の仕事
消火・救急・救助などで使われる消防の仕事や活動服、資機材などを紹介する消防の仕事コーナー。防火衣、耐熱服、放射線防護服、化学防護服も実物です。
消火ホースや管そう、空気呼吸器、ボンベ、エンジンカッター、チェーンソーといった防災資機材も沢山です。
防災グッズウィンドー
災害時の非常持ち出し品や自主防災資機材を紹介する防災グッズウィンドー。防災用品のパンフレットも。
身近な日用品で簡単手作り防災グッズ
いざという時に役立つ身近な日用品で簡単手作り防災グッズの紹介。
消防署見学ゾーン
隣接している札幌市白石消防署の車庫を見学できます。
救急車、指揮車、救急車、水槽車、屈折はしご車が並びます。
出動要請があれば緊迫した場面に。
消防車の赤い理由と白石消防署にある車両の紹介。
踏み台もあるので小さい子供も眼下に見ることができます。
後ろにはソファ席もあるので、子供の時間をゆったりと見守れますね。
防災スタンプラリー・来場者向けの記念スタンプ
防災センター入り口付近に来館記念スタンプコーナーがあります。
防災センターパンフレット裏面にも記念スタンプの押印欄があります。
スタンプラリー台帳。
札幌市民防災センターワークシート。
ワークシートの裏面はスタンプラリーになっています。
スタンプは札幌市民防災センター館内各コーナーにあります。
施設設備・周辺状況
防災センターは札幌白石消防署が隣接。
建物は4階建て。1階と2階に札幌市民防災センターがあります。3階には、白石消防署と札幌市防災協会、4階は講習会場となっています。
札幌市消防局のエゾシマリスをモチーフにしたキャラクター「リスキュー」がいます。
バリアフリートイレ内におむつ替えもできるユニバーサルシートあるほか、授乳室もあります。乳幼児連れでも安心ですね。
コインロッカーあり。利用後は100円返却されます。
自動販売機は1階に設置。
1階防災図書コーナーにあるベンチ
普通車駐車場(防災センター裏)
防災センター裏では消防士の練習風景もこんなに間近に。迫力があります。
バリアフリー駐車場(防災センター前)
札幌市民防災センター概要
札幌市民防災センター(さっぽろしみんぼうさいせんたー)
北海道札幌市白石区南郷通6丁目北
TEL 011-861-1211
営業時間 9:30~16:30
定休日・休業日 年末年始(12月29日~翌年1月3日)
※機器の保守点検などによる臨時休館がある場合は、センターからのお知らせのページに掲載。
利用料金 無料
交通アクセス
【自動車】
- 南郷通(北海道道3号札幌夕張線)
- JR「札幌駅」より車で20分(6.8km)
※カーナビで「札幌市民防災センター」で表示されない場合は、「札幌市防災協会」で検索すると表示される場合があります。
【列車】
- 札幌市営地下鉄東西線「南郷7丁目駅」1番出口より徒歩4分(350m)
【バス】
- 中央バス「南郷通6丁目」前 (南郷線[72]、澄川白石線[澄78])
地図(GoogleMap)
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