
トロッコ王国美深(とろっこおうこくびふか)は、北海道美深町仁宇布にある往復10kmの距離をエンジン付きトロッコで約40分間かけて往復するトロッコ体験ができる観光スポットです。通称、トロッコ王国。1985年に全線廃止された旧国鉄美幸線の廃線跡の一部を利用した日本一長い距離をトロッコで運転体験できます。4月下旬から10月下旬頃まで運行し、長期休みや大型連休時には混み合うので事前予約がオススメです。
トロッコ運転には自動車運転免許証が必須となりますが、所持していない場合はトロッコ王国のスタッフの方による運転となります。
トロッコ王国美深
トロッコ王国美深は、旭川より道央自動車道経由で車で約2時間(111km)、札幌より道央自動車道経由で車で約3時間半(240km)ほど。北海道道49号美深雄武線沿いの仁宇布簡易郵便局を過ぎるとトロッコ王国の看板が見えてきます。

北海道道49号美深雄武線と北海道道120号美深中頓別線の交点を入るとすぐにトロッコ王国が見えてきます。

駐車場は決まっていません。空いているスペースへ。奥にもありますので特に駐車で困ることはありません。キャンピングカーや大型バスも駐車可能です。

入国手続き(トロッコ体験乗車手続き)
入国受付所となる旧仁宇布駅敷地内にある「コタン・コロ・カムイ駅」。枕木で手作りの駅舎です。トロッコ王国に訪れた際にまず一番にここへ。15分~20分前までに入国手続き(乗車手続き)が必要です。

別角度から。レンタサイクルもあります。

入国料金表。1時間おきの各便20台の運行ですので、週末や繁忙期は事前予約がオススメ。じゃらんでは前日まで予約可能。当日の場合は電話予約となります。
じゃらん遊び・体験予約|トロッコ王国美深
https://www.jalan.net/kankou/spt_01469cc3290154763/

トロッコ運行時刻表と各種割引案内。トロッコは1時間おきで出発しています。また、駅舎内ではトロッコ乗車前に軍手・防寒着・ひざ掛けの無償レンタルも実施しています。

トロッコ王国美深の入国パスポート。入国審査という名の元に、審査日・旅券番号が記載され、査証のスタンプを押印してくれます。入国記念スタンプも別途押印できます。

入国パスポートとともにもらえる昔懐かしい記念の硬券切符。当日の日付入りです。旧美幸線経由「仁宇布(コタン・コロ・カムイ)↔美深(高広パーキング)」。

切符の裏面。番号もあります。

出発案内所
トロッコの乗車・下車をする出発案内所。乗車時間の10分ほど前に出発案内が開始されますので、案内があるまでにトイレを済ませたり飲み物を購入しておきましょう。

係員の方は4~5名ほどいます。尚、トロッコ列車を自分たちで移動するなどは必要ありません。

トロッコが走る線路。開国時期となる4月下旬はまだ残雪の時期です。

安全運行のための保線作業も日々行っているそうです。

こちらが乗車体験するトロッコ王国の地図。

出発前にはトロッコの操作説明をはじめ、一時停止箇所、自動車と歩行者優先案内、車間距離、安全運転による乗り方などレクチャーがあるのでトロッコ体験乗車が初めての方でも安心です。

足元にあるアクセル(右)とブレーキ(左)。アクセルを踏み込むとスピードが出て時速15~20kmほどが出ます。前のトロッコとの間隔を考慮しながら踏み込みましょう。

サイドブレーキ。足元のブレーキだけでは鉄と鉄ということもあり効きにくいので、折返し地点などを含めこちらのサイドブレーキを手前に引くと早く確実にブレーキがかかります。

緊急時の電話番号案内。出発地点と折返し地点以外の沿線には係員の方はいないので、乗車中に途中でトラブルがあった際に連絡しましょう。

体験乗車
出発案内所にて案内が終わると自分のトロッコ列車が割り当てられますのでそちらに乗車します。指定された番号のトロッコを係の方が配車してくれます。

申込時に既にトロッコが割り当てられているので、トロッコ列の順番は変更できません。乗車完了すると順次出発します。

日本国有鉄道(国鉄)美幸線の廃線跡を使用しているトロッコ王国。かつては日本一の赤字ローカル線と言われましたが、今ではトロッコはガタンゴトンの響きを体感できる人気の観光スポットに。

トロッコ列車が森林の中を抜けていきます。前後のトロッコ車両とは十分に間隔をおきましょう。

鉄路上から雪解けから美深の季節折々の自然を楽しむことができます。

トロッコ列車は北海道道49号美深雄武線を並行して走ります。車から手を降ってくれる方が多いのが驚きました。トロッコ列車乗車へ訪れた方をはじめ、美深町・名寄市・枝幸町など周辺住民の温かさを感じます。

ペンケニウプ川と並走。

一直線に伸びる線路。

カーブもあるので楽しさが倍増します。

鉄橋は徐行運転です。

鉄橋通過。

トロッコはチェーンで仕切られているだけですのでくれぐれも物を落とさないように気をつけましょう。

トロッコ王国では車と歩行者優先です。一時停止の看板が出てきたら一時停止しましょう。

鉄橋下を流れる小川。トロッコからの鉄橋下はなかなかありません。

ペンケニウプ川への合流部分。

二十五線川(25線川)と仁王橋。

二十五線川(25線川)とペンケニウプ川の合流付近。

小高橋。

雪解け水が流れ込みます。

ペンケニウプ川と第一仁宇布橋。

ペンケニウプ川。

往路終点の折返し地点となる高広パーキング付近。

係の方がいます。案内に従って徐行しながら進みましょう。

分岐器部分。形状は外方分岐。係の方により切り替えが済んでいるのでそのまま進んでOKです。現在は転車台はなく降車不要で転回ができます。

折り返し地点は180度カーブする線形なのでスピードを落としましょう。

カーブでスピードを出しすぎると脱線することもあるそうです。

折り返し地点となる高広パーキングエリア付近には高広の滝(たかひろのたき)があります。

断崖を落下する2本の滝。

トロッコ本線は単線仕様で対面通行はできないため、折り返し地点では同じ時間に運行したトロッコ列車全車両を待ちます。トロッコから降車する必要はありません。

全てのトロッコが折り返しが終了すると、係の方がポイント操作を行い復路を順次出発します。

ペンケニウプ川にはニジマスやヤマメがいるそうです。

折り返し地点から同じ線路を通り戻ってきました。係の方がいるので減速しながら進み停車し降車します。

道路沿いに設置している防雪柵。

携帯電話基地局の電波塔。

トロッコ沿線の小屋。「ようこそトロッコ王国へ」の木製看板。

沿線の廃屋。

沿線は日本国有鉄道(国鉄)美幸線の廃線跡の名残も感じさせます。

山火事注意の看板。

トロッコ仕様
トロッコ王国美深のトロッコはエンジン付きトロッコです。尚、車椅子ごと乗車するトロッコもあり、この場合は車椅子の乗客1名と運転手1名の合計2名乗車となります。

座席部分。3名掛けで計6名まで乗車可能です。

エンジン部分。

トロッコ列車の正面から。

入国受付所「コタン・コロ・カムイ駅」
入国受付所であるコタンコロカムイ駅は売店も併設しています。トロッコグッズの他、アイスクリーム、お菓子、飲み物などを販売しています。

駅舎の待合所。

美幸線時代の行先標(行先板)。

休憩スペース。

ストーブ。

美幸線を走る蒸気機関車C6119とトロッコ王国憲章。

北海道知事からの感謝状とライオンズクラブ国際協会PR特別大賞の記念盾。

2001年には国土交通大臣賞を受賞。トロッコ王国への表彰状が飾られています。

1985年(昭和60年)に全線廃止された「さようなら美幸線」の看板。

仁宇布駅の列車取扱方、美幸線の廃線に関する新聞記事、沿線を走る列車の写真。

トロッコ王国へ訪れた有名人や著名人によるサイン色紙。

入国パスポートに押印する入国記念スタンプ。

トロッコ王国の記念グッズ。

売店で販売しているトロッコ王国美深入国証明書。購入時に入国日の日付を押印してくれます。証明書には美深町のゆるキャラ(イメージキャラクター)である美深(びふか)くん・美深(みみ)ちゃんのトロッコ乗車風景とトロッコ王国国王であるコタンコロカムイ(シマフクロウ)。

線路の使用済み犬釘(いぬくぎ)による「杭が残ったせん抜き」や国鉄時代の美幸線の線路。

美幸線の線路。重いそうです。

トロッコ王国の敷地内
トロッコ列車の車庫と整備場。国鉄コンテナもそのままです。

車庫前にあるカラフルなトロッコ。台数は20台ほど。

仁宇布駅(にうぷ)の駅名標と記念撮影用のトロッコ。隣駅は美深町辺渓にある辺渓駅(ぺんけえき)。

トロッコ列車奥にあるスカイライナー号。

旧トロッコ車両。

トロッコ王国の除雪車。

美幸線記念碑。

足こぎトロッコ
2人乗りの足こぎ自転車型トロッコ。無料で体験乗車できます。許可の必要はなく自由に乗車できます。

短い距離ですが足こぎなので大変です。子供1人でも漕げます。

食事処「味処にうぷ」
味処にうぷ。うどんやそば、焼き鳥、カレーライス、豚丼、タコ焼き、カレーライス、ソフトクリームなど豊富なメニュー。隣にある入国受付をする駅舎の待合室(休憩所)でも食事をすることができます。営業時間は11:00~14:00。

設備・サービス
仁宇布観光トイレ。バリアフリー対応の男女別トイレ。

トロッコ王国美深にはWi-Fiもあります。SSIDは「TOROKKO-FREE」。パスワードは入国受付所などの出入口付近にあります。


トロッコ王国美深のポイントカード。入国料金500円ごとにスタンプ1個押印され、15ポイントで次回の大人1名1回分の乗車が無料となります。

トロッコ王国美深概要
| 名称 | とろっこおうこくびふか トロッコ王国美深(トロッコ美深) |
| 住所 | ほっかいどう びふかちょう にうぷ 〒098-2208 北海道美深町仁宇布 |
| 電話番号 | 01656-2-1065 |
| URL | https://www.torokkobihuka.com/ |
| SNS | |
| 営業時間 | 4月下旬~10月下旬の毎日運行 8:30~16:00 ※夏期は8:30~17:00 |
| 定休日・休館日 | – |
| 駐車場 | 100台(無料) |
| 交通アクセス・最寄り駅 | 【自動車】 旭川より道央自動車道経由で車で約2時間(111km) 札幌より道央自動車道経由で車で約3時間半(240km) 北海道道49号美深雄武線沿い JR「美深駅」より車で25分(21.7km) JR「旭川駅」より道央自動車道経由で車で1時間58分(115km) JR「稚内駅」より車で2時間49分(169km) 【バス】 名士バスデマンドバス仁宇布線(美深ターミナル↔仁宇布) ※事前予約必要 |
| 料金 | 大人1,500円(2名以上1名分、1名での入国は1,800円) 中学生1,200円 小学生700円 幼児無料 ※各種割引あり |
| Wi-Fi | トロッコ王国美深Wi-Fi |
| plus code | |
| マップコード | 832 758 385*02 |
| パンフレット | – |
| 備考 | NPO法人「トロッコ王国美深」による運営。 |
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