札幌市豊平川さけ科学館は、展示ホール・飼育展示室・採卵ふ化室・地下観察室がある本館をはじめ、さかな館、屋外かんさつ池がありサケをはじめ、様々な生き物と出会える無料の体験施設です。通称、さけ科学館。
また、館内を見学する以外にもサケのエサやりなど申込不要で無料で気軽に参加できるわくわく体験をはじめ、サケ稚魚体験放流、さかなウォッチング、さっぽろサケフェスタ、サーモンウォッチングなど実際に体験して学べるイベントや実習を数多く実施しています。
サケの科学館の季節のみどころ
- 9月中旬~12月上旬 川に帰ってきた親サゲ
- 10月上旬~11月下旬 サケの産卵行動
- 10月中旬~1月下旬 サケの発眼卵
- 11月中旬~2月中旬 サケの赤ちゃんの誕生
- 1月上旬~5月上旬 サケ稚魚の群れ
- 5月中旬~6月下旬 川の魚たちの産卵・子育て
さけ科学館本館
サケの科学館の入口すぐにある本館は、サケに関する展示が中心です。サケの仲間を約20種類を年中展示しています。館内の案内や季節のみどころをはじめ、「今日のみどころ」があるので必ずチェックしましょう。
展示ホール
本館の展示ホールでは、サケの生態に関する解説が中心です。
サケの剥製による産卵行動と産卵床のジオラマ展示。
サケ実物大模型。豊平川に帰ってくる親サケの平均的な大きさで70cm、重さは3.6kg。
サケの成長と回遊ルートの展示。
水辺の生き物マップ。豊平川をはじめ、真駒内川、星置川、琴似発寒川など札幌の水辺には30種類以上の魚が生息しています。
水辺の生き物マップには、写真に解説が加えられています。
カムバックサーモン運動の歴史。豊平川におけるサケの年表をはじめ、映像プログラム、サケと人の関わりについての解説。
サケの体の仕組み、栄養と食べ方の解説。
豊平川のさけについて、約16分間繰り返しビデオ上映があります。
ボールペンアーティスト「武内朋之」氏による作品の数々。
資料コーナー。サケの科学館の情報をはじめ、新聞記事などを展示しています。
入口すぐの事務室では、グッズやシールブックなどの販売を行っています。
事務室前の約1,000冊の図書コーナー。貸出も行っています。
来館スタンプもあります。用紙がない場合は、事務室で裏紙がもらえます。
飼育展示室
サケの仲間の稚魚を種類別に水槽で飼育展示しています。豊平川最上流に生息するオショロコマ、カワサバ、タイセイヨウサケ、ニッコウイワナ、カワマス、ビワマス、アメマス、レイクトラウト、ブラウントラウト、カットスロートトラウト、ニジマス、サツキマスサクラマス、マスノスケ、ベニザケ、ギンザケ、カラフトマス、サケなどそれぞれ詳しくパネル解説があります。
採卵ふ化室
サケの採卵受精作業や卵の飼育をする部屋です。時期になるとガラス越しに飼育員による作業を観察できます。
サケの発眼卵。
地下観察室
サケの仲間を大きさ別に展示していて、7面のガラスから30トンの池を観察できます。体長1メートル近いイトウや、時期により親ザケや稚魚の群泳を展示しています。
地下観察室の入口。
頭上にはおっきなイトウの模型。
体長60cmほどのナマズもいます。見えないときは土管の中にいます。
サケ稚魚の群泳。放流予定日まで観察できます。
1歳のサケの仲間。サクラマス(ヤマメ)、アメマス、ニッコウイワナ、ニジマス、ブラウントラウト、カワマス、カットスロートトラウト、オショロコマ。
2歳のサケの仲間。サクラマス(ヤマメ)、アメマス、ニッコウイワナ、オショロコマ、ブラウントラウト、カットスロートトラウト。
2歳のギンザケと3歳のマスノスケ。
3歳のサケの仲間。アメマス、ニッコウイワナ、ブラウントラウト、ニジマス(ホウライマス)、ニジマス(アルビノ)。
イトウ。イトウは日本では北海道にしか生息しておらず幻の魚とも呼ばれていますので貴重です。
泳ぐ姿を間近に観察でき、水族館そのものです。
地下観察室を出ると、観察池、さかな館、実習館に行くことができます。
屋外かんさつ池
屋外かんさつ池では、春から秋にかけてはサケの仲間を飼育展示、9月下旬~11月下旬にはサケの産卵行動を展示しています。エサやり体験もできます。
イトウのエサやり(冷凍オキアミと配合飼料のひとくちサイズ3つ入り)は1回100円で体験できます。エサは事務室で販売しています。エサやりは、数に限りがある他、イトウの体調や池の掃除日などで実施しない日があります。
さかな館
中央水槽のウナギやウグイの仲間をはじめ、モクズガニ、タイリクパラタナゴ、モツゴ、ヤチウグイ、ヌマエビ、スジエビ、アシシロハゼ、ジュズカケハゼ、クロダハゼ類、シマウキゴリ、ウキゴリ、ヌマチチブ、ニホンザリガニ、フクドジョウ、エゾホトケドジョウ、トミ属淡水型、エゾトミヨ、ウチダザリガニ、カンキョウカジカ、ハナカジカ、イトヨなど沢山の水槽があり、丁寧な解説があります。
両生類の部屋
手洗い場もあります。
わくわく体験 サケたちのエサやり(不定期開催)
わくわく体験は、サケのエサやりや生きものとふれあえるなど、申込不要で無料と気軽に参加できます。土曜日か日曜日に不定期で開催されますが、サケの科学館公式サイトで日時を掲載しています。
事務室前に指定の日時に集合して外の水槽まで移動します。
エサやりをしやすいように、各水槽ごとにエサの種類の掲示があります。
飼育員の方からサケのエサをもらいます。サケの大きさごとにエサやりする水槽が異なります。また、手元のエサがなくなれば随時もらえます。参加人数にもよりますが、この日は20回ほどもらいました。サケの食べ具合により、飼育員の方が、水槽ごとに終了を知らせてくれます。
サケのえさ。サケの大きさによってエサの大きさが異なります。
サケのえさをもらったらエサごとに決められた水槽へ。こちらは1歳のサケの仲間で4Pのエサ。
2歳のギンザケ、3歳のマスノスケは、6Pと8Pのエサ。
2歳のサケの仲間は5Pのエサ。
3歳のサケの仲間は6Pのエサ。
水面をよく見ると沢山泳いでいます。
施設設備
イベント情報は館内の掲示板にも掲載されています。持ち帰り用にも印刷してあります。
さけ科学館入口すぐにバス時刻表があります。
入口付近のアイスクリーム自動販売機と飲料自動販売機。
展示ホールにあるトイレ。バリアフリートイレ内ではオムツ替えも可能です。
さけ科学館がある真駒内公園の駐車場はA・B・Cと3ヵ所ありますが、サケの科学館に来館する場合は目の前にあるB駐車場が一番近いです。
札幌市豊平川さけ科学館概要
名称 | さっぽろしとよひらがわさけのかがくかん 札幌市豊平川さけ科学館 |
住所 | ほっかいどう さっぽろし みなみく まこまないこうえん 北海道札幌市南区真駒内公園2-1 |
電話番号 | 011-582-7555 |
URL | https://salmon-museum.jp/ |
SNS | – |
営業時間 | 9:15~16:45 |
定休日・休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は次の平日) 年末年始(12/29~1/3) |
駐車場 | 4/29~11/3の土日祝は有料。
6:30~19:00までの時間1回1日につき
尚、平日および冬季間(11/4~4/28)は無料です。 |
交通アクセス・最寄り駅 | 【自動車】 JR「札幌駅」より車で21分(真駒内通経由) 【列車】 地下鉄南北線終点「真駒内駅」 【バス】 地下鉄南北線終点「真駒内駅」からじょうてつバス [南90]・[南95]・[南96]・[南97]・[南98]・[環96]系統のいずれか乗車、「真駒内競技場前」停留所下車、徒歩4分。 |
料金 | 無料 |
備考 | – |
地図
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